エマニュエル・トッド著の、”「ドイツ帝国」が世界を破滅させる”ですが、そのうち、第1章「ドイツがヨーロッパ大陸を牛耳る」は78p分あり、全体のおよそ1/3にあたる分量となっています。

第1章は以下の構成となっています。

・自ら進んでドイツに隷属するようになったフランス
・ウクライナ問題の原因はロシアではなくドイツ・ドイツがヨーロッパ大陸を牛耳る
・アメリカとEUの産業上の不均衡
・アメリカと「ドイツ帝国」の衝突

アメリカは、冷戦時にソ連を抑えるためにドイツと日本を活用しましたが、冷戦終結し、ソ連が崩壊、ロシアが大幅に弱体化した中で、ヨーロッパではドイツの力が徐々に強くなってきました。

一方、ドイツを抑え込んできたアメリカは「9.11」以降の相次ぐ海外派兵で国力を消耗し、すでにドイツを抑え込む余力を失っているのですが、そのことを表面化させないようにしているというのが現状で、ウクライナ問題ではアメリカは実質ドイツの言いなりになって行動しており、さらに、近年の「ドイツ帝国」の領域の伸張ぶりについてもトッドは指摘しています。

次回から、詳細について述べていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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