第5章は、オランド大統領下のフランスにおける経済・金融政策について記載されています。

 トッド氏は、オランド大統領が就任した際にフランスの経済金融政策を改革し、フランス経済を活性化させるチャンスがあることに期待していましたが、その改革はうわべだけで骨抜きにされ、政府は民間銀行、とりわけドイツの金融機関のいいなりになってしまっている現状を批判し、予算を決定する要職の人物が脱税を働いたこと(カユザック事件)などから、フランスの経済金融政策は失敗したと断じています。
 そして、オランド大統領との朝食会でトッド氏が招かれ、話をした際にトッド氏はオランド大統領に絶望したのでした。
 
 また、この章では、「ヨーロッパはドイツの覇権の下で定期的に自殺をする大陸ではないか」という仮説を提示しています。

ご期待ください。

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