フランスの有名な歴史人口学者、家族人類学者であり、70年代の人口統計から旧ソ連崩壊を言い当てたエマニュエル・トッド氏による、日本人に宛てて寄せた最近評判の新書です。
内容自体は223pと新書サイズのため少なく、読みやすいのですが、トッド氏の専門分野の背景知識がないと気付きにくいところが多数あります。
例えば118p２行目に「中国は経済成長の瓦解と大きな危機の寸前にいます」と唐突に書いてありますが、この結論に至ったトッドの考え方については新書版のためか、省略されてしまっています。
このような部分に関して、トッド氏の仮説の裏付けとなる補足データなどを調べて紹介していくというスタイルの書評を9月1日から開始したく考えております。
ご期待ください。
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