本書の最終章です。
 このインタビューは、2011年11月末に行われたもので、フランス大統領はサルコジが就任しておりました。
 しかし、この時点においても第1章で述べられた状況、すなわちドイツが強大化して欧州が不安定化、ドイツ経済と欧州共通通貨によって民主主義が破壊されることが述べられており、4年前に現在の状況をほぼ言い当てた内容となっていましたので、トッド氏の読みの確かさがうかがえました。
 そして、欧州大陸においてドイツが強大化するのを唯一止められるのはフランスであるが、それを許しているのは第7章で述べた、共通通貨ユーロのシステムとフランスの上層部に巣食っている寡頭富裕層であり、その寡頭富裕層は民衆のことを一切考えず無責任な振る舞いをしていることが許しがたいとトッド氏は結論付けて終わっています。